2024.03.29
三好市
大歩危・祖谷(三好市)周辺

日常を大事にする 「オニオカラ」クッキー

(三好市地域おこし協力隊 林(リン)からのレポートです)

  

 三好市地域おこし協力隊(台湾出身)の林(リン)です。

 

 三好市は自然豊かであり、地元の素材や製法にこだわった特産品が数多くあります。

 こんな良いものをより多くの人に知っていただきたく、「千年のかくれんぼ」ブランドと連携して、生産者の方にインタビューを行い、情報発信しています。今回は山城町発の「オニオカラ」クッキーのストーリーをご紹介します。

 

 

 「オニオカラ」クッキーは、豆腐を作る際にできた「おから」という副産物を主な原材料としたクッキーです。私はネットで普通のおからクッキーを買うこともありますが、正直かなり硬かったです。でも、「オニオカラ」クッキーはとても食べやすく、大豆の香りが楽しめ、絶妙なバランスを保っています。

 

 その理由は、もちろん企業秘密のレシピにもあると思いますが、クッキーの原材料は祖谷ならではの岩豆腐を作る時にできたおからを使うことにもあるかもしれません。「オニオカラ」のとりこになり、自分でもおからクッキーを作ってみようと思った県外の方が、別のおからを使ったところ、同じ食感が再現できなかったというエピソードを伺いしました。

 

 ちなみに、「オニオカラ」という名前ですが、試作品を作った際に、たまたま地元の年配の方が粗いおからを「おにおから」と呼んでいたことから名付けられたそうです。

 

 山城町出身の「オニオカラ工房」絆地さんから、「子供のときは何もないと思っていた、この地域が大変自然豊かで、実はずっと癒されていることに気付いた。そんな地元に恩返しをしたいという思いもあり、「オニオカラ」を作っている。また、「オニオカラ」を食べることで、日常に少しでも嬉しい気持ちや幸せな気持ちになる時間が増えることを願って、この町を大事に思うメンバーと一緒に「オニオカラ」を作り続けます。」とお話してくれました。

 

 皆さんも、素朴だけどほっこりする「オニオカラ」を食べて、優しい気持ちになってみませんか?