2024.04.05
三好市
大歩危・祖谷(三好市)周辺

ほっと一息、お茶しませんか? 「曲風園(三好市山城町)」の美味しいお茶

(三好市地域おこし協力隊 林(リン)からのレポート)

 

 三好市地域おこし協力隊(台湾出身)の林(リン)です。私は、にし阿波の特産品「千年のかくれんぼブランド商品」の良さを、たくさんの方に知っていただきたく、取材を行っています!今回は、三好市山城町でお茶の栽培から製造・販売を行う「曲風園」の「曲 大輝」氏のお話をお伺いしました。

 台湾にいる頃から無類のお茶好きで、「せっかく三好市に来たのだから、地元のお茶を飲みたい!」と思い、探していたところ、「曲風園」のシンプルでおしゃれな「和紅茶」と出会いました。聞き慣れない「和紅茶」が気になって飲んでみたところ、渋みが無く、とても柔らかな口当たりに驚きました。その上、農薬を使わず栽培されているということで、安心して飲むことができます。その”完璧”とも思えるお茶の、美味しさの秘密と無農薬栽培ができる理由を明らかにすべく、今回取材を行いました。

 

 

 曲風園は昔、お茶の一大産地である静岡県に、お茶の大半を出荷していましたが、ペットボトル飲料の普及に伴い、急須でお茶を淹れることが減り、その卸売価格は当時の3分の1にまで減少しました。このような状況で、家族が経営する茶園の代表となった「曲 大輝」氏は、曲風園独自のお茶の製造・販売を行い、味で勝負することを決心しました。そのこだわりは、茶園の土づくりにも現れており、肥料は有機質主体のものを使っており、美味しいお茶を作るための努力に余念がありません。道理で私のお気に入りである「和紅茶」も、牛乳を入れるともったいないくらいの芳醇な香りと味がします。

 

 また、農薬を使わずに栽培できる理由は、山城町の気象条件にもあります。標高200~500mの傾斜地にある茶畑では、メイン商品の新茶は5月頃に収穫するため、ほとんど虫がつかず、農薬を使わずとも栽培することができます。こうして、安全・安心なお茶が作られています。

 「傾斜地でお茶を栽培して収穫するのは、大変なことばかり」と、曲さんは笑いながらお話してくれましたが、伝統的な栽培や製造の方法を受け継ぎ、美味しいお茶を作りつつも、時代に即した新しい商品を考案し続けている姿勢はとてもすばらしいと感じています。

 

 休日などほっと一息つきたいとき、地元のお茶を楽しんでみてはいかがでしょうか?