宝暦13年(約250年前)に建てられた祖谷地方でも最も大きな武家屋敷。屋島の戦に敗れた平氏一族が落ちのびてきた東祖谷山村大枝地区は、平家縁の地です。 この平家の里の名主であった「喜多家」は、祖谷の上層階級の武家屋敷である。庭先には「鉾杉」もあり一見の価値有り。
秘境の雰囲気が漂う美しい景観に囲まれたかずら橋。平家一族が剣山の「平家の馬場」に通うために架けられたといわれる橋で、男橋(おばし)と女橋(めばし)の二本あり、夫婦橋(めおとばし)とも呼ばれる。近くにはロープを引きながら渓流を渡ることができる「野猿」(やえん)もあり奥祖谷を代表する観光スポットです。 ※「野猿」(やえん)は、現在使用できません。
民謡「祖谷の粉ひき節」にも歌われるかずら橋は、平家一族が追っ手から逃れるために、いつでも切り離せるようにと、シラクチカズラという植物で造ったといわれています。日本三大奇橋といわれており、今では、3年に一度、安全に架け替えられているが、10数メートル下の渓流を望めるので、何とも言えないスリルを味わうことができます。国・県指定重要有形民俗文化財。
築300年の民家。奥祖谷地区は日本のチベットともいわれ、標高が高く、狭谷になっています。 篪庵(ちいおり)はアレックス・カー氏が購入し、カー氏がフルートを吹くことから、「笛の家」という意味で「篪庵(ちいおり)」と名付けられました。
地域が妖怪漫画「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する児啼爺(コナキジジイ)の故郷であることから、「妖怪屋敷」では地元の妖怪伝承を紹介しており、地元住民が手作りで製作した多くの妖怪人形などを展示しています。
今にも踊りだしそうな阿波踊り竹人形、竹筆、竹かんざし、my箸など竹製品の製造販売があるほか、体験していただくこともできます。 ※コロナ禍につき当面の間、体験を休止しています。
貞光には、全国的にも珍しい二層うだつを備えた町並みがあります。貞光のうだつには前面に、寿福を祈念する絵模様(こて絵)が装飾されています。うだつは2段式になっていて、何軒も続いているのが見所。
本瓦ぶき「うだつ」と呼ばれる火よけ壁をつけた家々が軒を連ねる、古い町並みです。にし阿波ではうだつの町並みが各地で見られ、脇町うだつの町並みは城下町として栄え、藍の集散地としても発展しました。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
浄土真宗の「安楽寺」、「西教寺」、「林照寺」と真言宗の「願勝寺」が並んでいます。その名の通り、町の一角にいくつものお寺が建ち並ぶ、まさにミニ古都の面影を偲ばせるエリアです。 寺から寺へ静寂の凜とした空気を楽しみながら、しばし歴史散策を愉しめます。能舞台がある安楽寺では、毎年、能や狂言の鑑賞会が開かれています。
弘法大師の開基と伝えられる真言宗の古です。こんぴらさんの奥の院であり、四国霊場番外札所。ロープウェイで楽々参拝できます。本殿、護摩殿など国指定重要文化財。
平家の資料や遺品を展示している、安徳帝の御典医、堀川内記の子孫代々の屋敷です。堀川内記は、平家滅亡の折に一族とともに入山し、薬草の豊富な祖谷の地で、医業と神官を務めました。 庭には、樹齢800年の老樹がそびえ、江戸時代の民家をそのまま保存した館内には、鎧・旗・古文書・生活用具などが展示されています。
樹齢千年を超え、高さ約26m、幹回りは約17m、枝張りは東西約52m、南北約42mにもおよぶ西日本最大級の巨樹。国の天然記念物にも指定され、大樹の枝葉が均等に広がる姿の美しさは日本一ともいわれています。 また、白ヘビの神様が祀られており、失くしたものを見つけてくれるという言い伝えががあります。